よくある質問

FAQ

乳がん検診に関する「よくあるご質問」をご紹介します。
検査の受け方や内容、放射線への不安など、気になる点を事前にご確認いただけます。

マンモグラフィは2方向の方がいいですか。

2方向の撮影をお勧めしています。2方向の撮影は1方向では写りにくい部位(ブラインドエリア)を補
うことができます。実際に、2方向の撮影で腫瘤の影がどちらか1方向のみに映っていることがあります。

浜松市がん検診受診券(50歳以上)は、マンモグラフィ1方向になっています。1方向の撮影でも乳腺の大部
分を写すことができますが、2方向の撮影をご希望の方はご相談ください。

乳がん検診の間隔は1年または2年に1回どちらがお勧めですか。

1年に1回をおすすめしています。公費で行われる住民検診(対策型検診:集団全体の死亡率減少が目
的)は2年に1回ですが、個人の状況に応じて行う検診(任意型検診)では、特に、乳がんリスクの高い方(血
縁者で乳がんになった方がいるなど)では1年に1回をおすすめします。個別にご相談ください。

乳がん検診でエコー(超音波)検査をした方がいいですか

年齢や乳房の状態(高濃度乳房かどうか)によって、エコー検査の重要度が変わります。特に、40歳代
の方、「高濃度乳房」の方は、マンモグラフィのみでは腫瘤を見つけるのが難しいこともあるため、エコー検
査の併用検診がおすすめです。「高濃度乳房」かどうかは、マンモグラフィの画像から判定することができま
す。個別にご相談ください。

保険診療で検診クーポンは使用できますか?

使用できません。検診クーポンは「検診」にのみ使用できるものです。

検診(検診クーポン使用可)は「症状のない方」に対して行うもので、「症状のある方」は保険診療(検診ク
ーポン使用不可)になります。検診(自費診療)と保険診療を同日に行うことは、「混合診療」として日本の
健康保険制度では禁止されているため、「検診」か「保険診療」のどちらかを選択することになります。

マンモグラフィの放射線被ばくは大丈夫ですか

マンモグラフィによる健康への影響は心配ありません。

マンモグラフィ1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は約0.05mSv(ミリシーベルト)程度で、一般の人が1
年間に受ける自然放射線量が2.4mSvの50分の1程度です。また、マンモグラフィの放射線被ばくは主に乳房
だけで、全身への影響はほぼありません。マンモグラフィ検診の「乳がんの死亡率を減少させる効果」を考え
ると「放射線被ばくを避けるためにマンモグラフィ検診を受けない」ことは望ましくありません。