乳がん検診

乳がん検診

乳がん検診の目的と効果

乳がん検診の目的は乳がんで亡くなる人を減らすこと(乳がん死亡率減少)です。マンモグラフィによる乳がん検診は「乳がん死亡率減少効果」が科学的に証明されています。50~75歳の女性にマンモグラフィ検診を行うことで、22%の死亡率減少効果を認めたと報告されています。40歳代においても15%の死亡率減少効果が報告されています。(参考文献:乳腺腫瘍学第4版、p.85、日本乳癌学会編集、金原出版発行)
*マンモグラフィ検診を受けていない方の死亡リスクを1とすると、受けた方の死亡リスクは0.78です。

乳がん検診がすすめられる方

40歳以上のすべての女性

40歳以上で乳がん検診を受けたことのない方は、今からでもぜひお始めください。
30歳代でも乳がん発症リスクが高い方は、エコー検査を主体とした個別の乳がん検診をおすすめします。

乳がん検診の方法

乳がん検診の基本は乳がん死亡率減少効果が証明されているマンモグラフィ(乳房X線検査)ですが、高濃度乳房の方や病変の性状によってはマンモグラフィ単独では乳がんが見つかりにくいこともあります。乳腺エコー検査はX線検査との特性の違いからマンモグラフィでは見つかりにくい病変を検出できることがあり、特に高濃度乳房の方において、マンモグラフィと併用することで早期乳がんの発見率が向上することが期待されています。
当院ではマンモグラフィと乳腺エコー検査を併用した乳がん検診を推奨しています。

高濃度乳房とは?

乳房は主に「乳腺」と「脂肪」からできていますが、その割合は個人によって異なります。乳腺が多いタイプの乳房を「高濃度乳房」と呼びます。年齢が若いほど乳腺の割合が高く、高濃度乳房の方が多い傾向があります。
マンモグラフィでは「乳腺が白く」「脂肪が黒く」写るため、高濃度乳房では白い部分が多くなります。そして、「乳がんは白く」映ることから、高濃度乳房では白い乳腺の陰に隠れてがんが見つかりにくくなります。
一方、乳腺エコー検査では「乳腺が白く」「脂肪が黒く」写りますが、「乳がんは黒く」写るため、高濃度乳房であっても乳がんが見つかりにくくなることはありません。

乳がん検診の費用

当院の乳がん検診

  • マンモグラフィ+エコー検査 11,000円(税込)
  • マンモグラフィのみ 7,000円(税込)
  • エコー検査のみ 5,000円(税込)

浜松市の乳がん検診(下記クーポン券をご利用の方)

がん検診受診券(40歳以上,偶数年齢) 1,600円(自己負担分)
乳がん検診無料クーポン券(40歳の方) 無料

*浜松市の乳がん検診クーポン券の対象はマンモグラフィのみです。
希望で乳腺エコー検査(税込5,000円)を追加することができます。
*浜松市以外の乳がん検診クーポン券は使用できません。

乳がん検診の結果について

乳がん検診では、画像所見をもとに乳がん検診カテゴリー1、 2、 3、 4、 5のいずれかに分けられます。

カテゴリー1:異常なし
カテゴリー2:所見はあるが精密検査不要
カテゴリー3:良性の可能性が高いが悪性も否定できない
カテゴリー4:悪性の可能性が高い
カテゴリー5:ほぼ乳がんと考えられる

一般的に、カテゴリー1、 2が「精密検査不要」、カテゴリー3、4、5が「要精密検査」と判定されます。カテゴリー2の一部を「要経過観察」とすることもあります。「要精密検査」の場合は乳がんの可能性もあるため、乳腺専門施設での精密検査が必要です。

【当院の乳がん検診を受けた方】

当日に画像をお見せしながら結果の説明をします。
当院は乳腺専門施設であるため、その後の対応をふまえて「異常なし」、「要経過観察」、「要精密検査」に分類しています。

異常なし

現時点で異常所見はありません。明らかな良性所見もここに含まれます。(カテゴリー1、 2)
今後も乳がん検診をご継続ください。

要経過観察

異常所見はあるものの、現時点で乳がんを疑うものではありません。(カテゴリー2の一部)
所見の程度に応じて3~6か月ごとの経過観察(保険診療)を行います。

要精密検査

乳がんの可能性のある異常所見があります。(カテゴリー3、4、 5)
後日、精密検査(保険診療)を行います。

精密検査とは?

「検診」では基本的に「乳がんの可能性があるかないか」を評価します。一方で「精密検査」ではそれが「どの程度乳がんの可能性があるのか」を評価します。そして、その評価をもとに次にどうするのかを検討します。
具体的にはマンモグラフィとエコー検査の所見から総合的に乳がんの可能性を評価します。
「乳がんの可能性は低い(乳がんの可能性2%未満)」と判断した場合は、3~6か月ごとの経過観察を行います。「乳がんの可能性が低いとは言えない(乳がんの可能性2%以上)」場合は、針生検で組織診断を行います。針生検の結果が乳がんだった場合は、がん診療連携拠点病院(浜松医科大学附属病院、浜松医療センター、聖隷浜松病院など)に紹介をします。乳がんでなかった場合は、その内容に応じて3~6か月ごとの経過観察を行います。

乳がん検診で「要精密検査」になる確率は?

全国統計では乳がん検診を受けた方のうち、「要精密検査」と判定された方(要精検率)は6%程度です。また、「要精密検査」になった方のうち、実際に乳がんと診断される方は5%程度です。要精密検査でも乳がんでないことの方が多いですが、それを確かめるためにも必ず精密検査をお受けください。

【浜松市の乳がん検診を受けた方(クーポン券を使用した方)】

検診結果は浜松市の検診システムを介して概ね2~4週間後にご自宅に郵送されます。
判定は「異常なし」または「要精密検査」のどちらかになります。「異常なし」の方は今後も乳がん検診をご継続ください。「要精密検査」だった方は、乳がんの可能性もあるため必ず乳腺専門施設を受診してください。
当院は乳腺専門施設ですので精密検査(保険診療)が可能です。ぜひご受診ください。