乳腺一般診療

保険診療

乳腺一般診療

保険診療

症状のある方

視触診、マンモグラフィ、エコー検査などで症状の原因を調べます。
問題となる所見がなければ対症療法や経過観察を行います。乳がんの可能性がある場合は、針生検による組織診断を行います。

乳がん健診で要精密検査または要経過観察だった方

マンモグラフィ、エコー検査による精密検査を行います。
乳がんを疑うものでなければ経過観察を行います。乳がんの可能性がある場合は、針生検による組織診断を行います。

乳腺の病気(良性疾患)をお持ちの方

線維腺腫、乳管内乳頭腫など乳腺の良性疾患をお持ちの方は、しこりが大きくなっていないか、乳がんを疑う変化がないかなどをマンモグラフィ、エコー検査でフォローアップします。

乳腺炎の方

授乳期で助産師と連携して授乳を継続しながら、感染が疑われる場合は抗菌薬を投与します。膿瘍(のうよう)を形成した場合は、針穿刺や皮膚切開して排膿することもあります。
授乳期でない場合は、乳腺炎の原因を調べ、症状の程度や感染の状況に応じて鎮痛剤、抗菌薬の投与、排膿などを行います。

乳がん手術後の方

乳がん手術後の薬物療法(ホルモン剤、S1、ベージニオなど)や定期検査を当院で行うことができます。
基幹病院(がん診療連携拠点病院)との連携も可能です。

がん診療連携拠点病院とは?

全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、厚生労働省から指定を受けた病院です。これらの病院では、専門的ながん医療の提供、地域連携、がん患者・家族に対する相談支援および情報提供などを行っています。

静岡県西部では浜松医科大学附属病院、浜松医療センター、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院ががん診療連携拠点病院に指定されています(2023年12月8日時点)。

ホルモン療法

一般的にホルモン受容体陽性乳がんでは手術後にホルモン剤(タモキシフェン、アナストロゾール、リュープリンなど)の投与が5~10年間行われ、この期間は1~3か月ごとの通院が必要になります。基幹病院への通院が大変な方など、ぜひ当院をご利用ください。

S1やベージニオを併用したホルモン療法も行うことができます。

乳がん術後ホルモン療法はいつまでするの?

再発を減らすことを目的に少なくとも5年間行うことが推奨されています。5年以上投与することでさらに再発を減らすことが期待される場合にはさらに5年間(計10年間)行うこともあります。ホルモン療法の期間をどうするかは、その方の再発リスクや副作用との兼ね合いを考えて、担当の先生とよく相談して決めていきます。

定期検査

一般的に乳がん手術後の定期検査(視触診、マンモグラフィ、エコー検査、血液検査など)は10年間行われますが、乳がんは何年たっても再発したり、新しく2回目の乳がんを発症することがあります。
 当院では乳腺専門医が10年を過ぎても長期にわたり継続してフォローアップします。基幹病院へ通院中の方や通院を終了した方もぜひお気軽にご相談ください。

乳がん術後の定期検査はいつまで必要?

いつまでと言う明確な決まりはありませんが、術後5年または10年まで行われることが一般的です。

しかし、乳がんの再発は手術後2、3年もしくは5年前後くらいに起こることが多いものの、10年以上経って起こることもあります。乳がん術後の定期検査は5年、10年を過ぎたあとでも、新しい乳がんを早期に見つけるための乳がん検診を兼ねて、長期にわたって続けることが大切だと考えています。

他院からの紹介状をお持ちの方

紹介内容に応じた診療を行います。
紹介状がなくても受診できますが、紹介状があるとスムーズです。